<STORY>

 
196○年、法の網を潜り抜けて増加する凶悪犯罪。司法の限界に失望した警視庁のエリート刑事・草波は野に下り、親代わりの成沢検事の庇護の下、法に縛られることなく犯罪者を「退治(処刑)」する特殊警察・ワイルド7を結成した。

「悪をもって悪を制する」コンセプトに基づいてスカウトされたメンバーは、何と全員が通常なら死刑確実の犯罪者!

草波の命令には絶対に違わないことを条件に全ての罪を赦され、警視正の階級と超法規的特権を与えられた7人は、それぞれの特技と、絶え間ない訓練によって培われた銃とオートバイのテクニックで、今日も悪党どもを地獄の底まで追い詰める!!

 1969年から「週刊少年キング」に掲載された望月氏による原作は、意表をついた設定と息を呑むアクション描写で好評を博した。30数年経った現在も続編が連載されるなど、人気は衰えを見せない。また、連載当時、そのアクションはあくまでも「コミックの世界」であり、絶対映像化不可能とされていた・・・。

 しかし、その「絶対映像化不可能」とされていた作品が何と「実写」でTV放映されていたのである!!
原作連載から3年後の1972(昭和47)年、日本テレビ系列で放映され、リアルなバイク&ガンアクションは当時の子供たちに大好評!
その視聴率は月曜日夜7時代のドラマ最高記録として現在に至るもなお破られていないという大ヒット番組だった。
(ちなみに裏番組は、三浦友和主演の「剣道一本」。こちらはわずか2ヶ月で打ち切りとなっている。)

 だが、その過激な暴力描写はPTAをはじめとする当時の親たちに煙たがられ(その子や孫が現在の青少年犯罪の中核をなしていることはまったくもって皮肉である)、放映開始直後から非難の嵐。莫大な制作費も追い討ちをかけ、放映はわずか半年で終了。
その後内容の問題からか、民放での再放送の機会も少なくビデオやLD化はされたものの、知る人ぞ知る「幻の高視聴率番組」として一部のファンの間で語り継がれることになった。