5.個人装備  


<ワイルドメンバー編>

原作とは違いコゲ茶の合皮ジャンバーとベージュの合皮ジョッパー。同じくこげ茶のブーツ。
やはりここは原作どおりいってほしかった。でも、本物の白バイ制服との誤解を防ぐには敢えてデザインを変える必要があったのかも知れない。
三億円事件の前例もあったことだし・・・ま、かっこいいから別に構わないが。

実際の撮影では、キャストの皆さんからはすこぶる不評だったようで合皮ゆえに通気性は最悪。
笹本氏のお話では、夏場の撮影ではブーツに汗が溜まるほどすごいものだったそうだ。
 ゆえにヘボを演じるために「太れ」と催促されても太れずじまいだったとのこと。
 
原作の「何でも内蔵四次元ベルト」は米軍のウェッブベルト(恐らく複製品のM1911型らしい)。
確認を取ってないのでなんともいえないが、M1956の線が濃厚との声もある。

とりあえずウェッブベルトにトンプソン用のマグパウチは下げてるが、これも米軍純正ではないらしい。
米軍のトンプソン&M3マグパウチはマガジン3本用なのだが、ワイルドのそれは2本用なのだ。
ちなみにその中にマガジンが入ってるのを見たことは無い。
ドラムマガジンは当然入らない。どうしてるんだろ?予備弾倉・・・。

ヘルメットは一世代前のジェットヘル。(最近店頭でチラホラと見かけます。)
原作のようにワイルドの紋所も付いてはいるが、左のチェッカーも含め全てオレンジ色。

「スポーツクラブ殺人部隊」で、オヤブンが唯一黒地のエンブレムを付けているが、アクションの多い永井氏のこと、
ヘルメットの損耗が激しかったのかもしれない。

原作と異なり、右サイドにメンバーのニックネームが4文字アルファベットで入っているのも特徴。
飛葉=HIBA はいいとして八百=800(まんまです) 両国=RYOG ヘボピー=HEBO オヤブン=OYAB 
世界=SEKA チャーシュー=THYA モヒカン=MOHIとはなんとも・・・。
参考までに草波は「KUSA」・・・くっさ〜!えげつな〜!(すんません)

ちなみにヘルメット後部には「ロー◎ス」のマークが・・・スポンサー思いである。

原作でベルトに内蔵されていた通信機はオリエントの腕時計。アンテナ長から恐らく1.5G以下だが、腕時計型PHSが出てしまったので
一概になんとも言えない。今ならアンテナ内蔵にするんだろうな〜。
しかし「ウルトラセブン」のビデオシーバーもどきが市販される時代になりましたね・・・老けたな、俺。

ホルスターは大体3種類に分類され、1〜20話までの汎用タイプ。2.20話〜最終回のリボルバー用(使い辛そう)
3.最終回で一瞬見えるベルト装着のタイプが確認できる。
こちらも世界役のマイケル中山氏所有の物を見せていただいたが、最終回だけであれだけ使いこむことは不可能に近い。
恐らくはショルダーとベルト装着の2WAYなのだろう。

その他、7話18話で飛葉がガスマスクを使用するが、イペリット系に弱いことが7話で確認できる。

<ブラックスパイダー編>

一方スパイダーの装備は、制服から見てみると、上級幹部はKKKもどきのとんがりマント(「殺してやる!!」で飛葉に頭部を掴まれ
ブンブン振り回されるシーンで、意外と「まぬけ」なことが判明)

中堅幹部・戦闘員がダーク地のスーツに白ネクタイ。白ネクタイゆえに毎日が結婚式のようである。
式場に逃げ込むことを意識しているとしたら確信犯である。

また、下級戦闘員ともいえるザコがソ連軍のルパシカ意識した軍服と、陸自の戦闘帽。一番金がかかっているユニフォームである。
なぜかステン装備なのにM1ガランドライフル用のウェッブベルト。バラで弾をいれてるとしたら効率悪すぎると思うが。

例外として、3話「恐怖のブラックスパイダー」で、幹部・まぼろし将軍が赤青の鎧の騎士とともに黄金の鎧を纏って登場したほか、
18話「赤い星を狙え」では、女性幹部・タランチュラがおよそオバハンには似合わないピッチリタイツとマントで登場。

ピッチリといえば19話「スポーツクラブ殺人部隊」の平井くんのモッコリタイツも印象的だった・・・。