1〜10話  11話〜15話  16〜20話  21話〜25話


21話「誘拐の掟」
「山村」「フォックス」
城南生命の守衛・山村の息子がスパイダーに誘拐された!
スパイダーの今までの犯行を考えるとずいぶんとスケールの小さい手口である。
人質の救出とスパイダー退治という難しいテーマを抱え(ほとんどミッドウェイ作戦である)ワイルドが出動する!
誘拐された子どもの父である山村は金ほしさのあまりスパイダーとつるみ、
こともあろうに自分のせがれを人質に自らの勤務先をゆする(ご立派!)のだが、
草波と八百の推理で事が露見したとたん良心回路が働き、スパイダーの幹部フォックスに射殺される。
悪人なのかいい人なのか…。一方フォックスもワイルドに追い詰められ、防御には絶対不利な小屋に逃げ込み、
一味ごと退治される。利口なのかアホなのかよくわからんおっさんである。なぜ悪党はいつも人の集まる場所に逃げないのか?
テロの基本ともいえる技ではあるが、単に撮影場所の調整と言ってしまえばそれっきりである。

22話「奇襲!トライアル作戦」
「スパイダーA、B」
ついに「名もなき敵」登場!スパイダーはここまで人材不足だったのか!!
ダム工事現場へ輸送されるニトログリセリンがトラックごとスパイダーに強奪された。
東京を廃墟にする「東京ポンペイ作戦」に使用するのだ!たかだかトラック1台のニトロで東京が廃墟になれば世話いらないと思う。
ワイルドは「アローファイヤー」に次ぐ新フォーメーション「Tブロック」(横一直線に並ぶだけ)で行く手を閉鎖!
しかし積荷がニトロゆえに手が出せない。さらにとおりがかった子どもまで人質に取られてしまう。
名無しの割にはかなりいい線までワイルドを追い詰め、恐れ多いことにワイルドにトラックの先導&ニトロ運びをさせるのだが、
ニューマシン(1回こっきりの使用)トライアルマシンで追跡する飛葉・オヤブン・八百にアジトを突き止められ、
新兵器・アローで射殺される。やはり名無しは名無しなりの活躍しかできんのか?
トライアルマシンの激しい動きに涙ひとつ見せないガキに惚れ込んだ飛葉が「大きくなったらワイルド7に入るか?」
とモーションかけるシーンが印象的だが、ワイルドの入隊条件=極悪人ということを飛葉ちゃんすっかり忘れていたらしい。
23話「裏切りの星を撃て!!」
「贋者の飛葉」
スパイダーの情報を売るために草波と喫茶店でコンタクトを取っていた情報屋が射殺された!
喫茶店に到着した草波はそこで犯人を目撃して唖然(納得?)とする。犯人はなんと飛葉だったのだ!
贋者シリーズ第二弾!ってなわけで、本物の飛葉はそんなことも知らずにスパイダーに監禁され、解放されたところを警察に逮捕される。
ワイルドのメンバーも弁護に回るどころか飛葉を疑ってかかる。留置所を脱走した飛葉はオヤブンを呼び出し、
贋飛葉の退治と自らの身の潔白を証明するために行動を起こす。
その間にも贋飛葉はスパイダーのヘロイン密輸計画を警察に売った情報屋を草波事務所に押し入って惨殺!
護衛についていた世界と八百に少量の麻酔ガスを浴びせて、
意識混濁させた上で「犯人は飛葉だよ〜ん」と印象付ける芸の細かさを見せる。
ただでさえ相互信頼なんてちゃんちゃらないワイルドメンバーはより一層飛葉を疑う。どーする?飛葉!?
贋飛葉は文字通り贋者の飛葉。小野進也氏の一人二役ゆえに小野氏の写真を掲載するよりほかない。
2月の多摩川ロケの対決シーンでは、飛葉とは似ても似つかないその正体を現すのだが。
そこに現れたワイルド&草波!本物ど〜れだ?こ〜れだ!!の草波のあてずっぽが幸いにも的中し贋者は退治される。
口数の多さで真偽を見定める草波も草波である。
ラストシーンで「(犯人は)てっきりおまえだと思ったよ!」とチャーシュウがのたまうがこの無謀とも言える大失言を飛葉はどう受け止めたのだろうか?


24話「バラの弾痕」
「マキ」「怪しげな老婆」「執事」「スパイダー日本支部長」
この時点では日本のスパイダーはまだ支部である。スパイダーは要人暗殺とワイルド7、
特に飛葉を暗殺するために、放送コードスレスレの怪しげな老婆に殺人マシーンとして育てられた孤児・可憐な美少女?マキを投入する。
銃をぶっ放すたびに目をつぶってしまうという、狙撃手としては失格のレベルだが、
一発必中しているところを見るとやはりプロなのだろう。冒頭、老婆とスパイダー日本支部長が契約を結ぶところから、
スパイダーとは直接関係は無い人々らしい。一般市民レベルで彼女のような殺人マシーンを養成できる70年代って凄いね〜。
(当時は銃器関係の事件が異様に多かったですな。具体的には書かないけど。)
マキは休暇をくれないという理由から無断欠勤して相模湖に遊びにきていた飛葉に近づくことに成功!
飛葉を追って「無断休暇を取った」ワイルドメンバーをも策にはめ、老婆と執事が待ち構える自宅へ誘い出すが、
詰めの甘さから飛葉に正体を見破られ銃撃戦に!どう見てもインチキ占い師にしか見えない
日本支部長とスパイダーの連中も援護に駆けつけ、さらに草波まで登場!収拾がつかない大乱戦に!
執事はあえなく射殺され、日本支部長は数秒で草波にブチ殺され、
およそ10名以上はいるであろうスパイダーも草波が(ワイルド7に)「ここは俺一人で充分だ!!」と一人でやっつけてしまう。
ワイルドの存在意義がわからなくなってしまう活躍ぶりである。逃亡したマキと老婆はワイルドに追い詰められ、
老婆は瀕死の重傷を負い、マキは飛葉と「殺されるなら本望」「いや、俺には撃てねえ」と問答している間に不本意ながらババアの放った凶弾に倒れる。

25話「スパイダーの最後」
「ゴールデン・サタン」「原子炉」
わずか1週間で日本はスパイダーの本部に昇格!いやはやたいしたもんだ。
スパイダーはわずか半年の間に奥多摩に丸ビルが立つほどのコンクリートを搬入し地下に一大要塞を作り上げていたのだ!
大量購入で事が露見したというところがいかにもスパイダーらしい(笑)
 一方ワイルドは草波の直接指揮のもと、スパイダーの首領・ゴールデン・サタンを追い詰めるのだが人質の刑事が気になり取り逃がしてしまう。
刑事を見殺しにした草波の命令なんぞ聞けないとグズるワイルドに

「俺は20年間ブラックスパイダーを追いつづけていた。これは遊びではない!(<今までは遊びだったのか?)」

とスパイダー打倒に燃える草波は一向に耳を貸さない。得意の無視攻撃である。しまいには「お前たちは消耗品だ!」といつものセリフ。
無理やりワイルドを奥多摩に向かわせる。ゴールデンサタンは草波の秘書・映子を誘拐。人質としてワイルドと草波の武装解除を要求するが、
国内でたった8人武装解除してどうなると言うのだろう?
世界征服があらわになれば当然出てくるであろう警察や自衛隊の存在をすっかり忘れているスパイダーの皆さんは実に面白い人ばかりである。
スパイダー打倒に執念を燃やす草波がそんな要求を「はいそうですか」と受け止める訳も無くワイルドメンバーを馬車馬のようにこき使う。
草波の傲慢振りにいい加減愛想が尽きたワイルドはバッジを捨て任務を放棄!最終回で遂に内部崩壊か?
ってな時にスパイダーに監禁されていた映子が処刑され、
ほつれかけた連帯感が突如一つに!!ついでにマジギレしたワイルドは草波と共にスパイダー本部に最後の攻撃を開始する!
国際的な悪の結社の割には無防備に近い要塞の中心部にたどり着くと、
そこに現れたのが首領・「ゴールデン・サタン」とここまで引っ張った割にはたいしたことなく、あっけなく降参。

・・・するわけでもなく最後の悪あがきに隠し持った拳銃を撃とうとするが「おいしいところはひとり占め」
草波の一弾で退治される。あまりにもあっさりすぎる最後ではあった。こんなオヤジが世界征服を企んでいたとは、まったくもってトホホである。

一方、原子炉は「お約束」で載せてみました。元はといえば〜♪「あの方」なので。こやつが一番長生きしたし。
なんといっても別番組にまで出たのだから・・・。

って、最終回だけ番組解説かい(爆笑)


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